老け顔とネットの海

オタクのありのままを貴方に

六月の読書記録

 こんばんは。文化人になりたいので詩や短歌を理解しようと思いましたが全く分かりません。昔の人はすごいですね。

 

 7月も半ばに差し掛かるところで6月の話をするのはどうかと思いましたが、幸いにもまだ読書の習慣が続いているので書き記したいと思います。

 

一作品目:君主論 著:マキャヴェッリ

 良い君主とはどのように振る舞うかを指南書形式で書いた本。過去の事例をうまく引用し説得力のある教えをいただけた。社長らは読んでもいいかもしれない。政治学を志す大学生諸氏ならおそらく読んだことがある名著だ。私はそちらの畑ではないので詳しく論ずることはできないが教養を深めたいのならば是非。

 

二作品目:ロリータ 著者:ウラジミール・ナボコフ

 ロリータコンプレックス、略してロリコンの語源となった作品。私はこれが常識だと思っていたのだがそこまでこの事実は浸透していないらしい。30代中盤の男性が12歳の少女に対し性的興奮を覚え、近づいた結果ろくでもない話を生む。とにかく主人公が小児性愛を抜きにしてもどうしようもない男であり、「お前は本当に…」と声を漏らしながら私は読んでいた。小説としての完成度は非常に高く、緻密な文構成、随所に巡らされた知的でユーモラスな表現、伏線の見事さは読後の私を非常に驚かせた。おすすめできる小説だが内容が倫理的に問題ありなので胸の内に秘めておくことにする。

 

 今回は以上です。一気に量が少なくなり読書欲の灯が消えかかっているのではとお感じになられた方もいると思います。私の読む速度が遅いのもありますが六月はアニメ欲の方が強かったのでこのような冊数になったのです。一年で百冊くらい本を読める方ってすごいです。

 

 ありがとうございました。